高血圧と気圧の関係

血圧は低気圧が来る前に上がる

木下眞二

http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/hd.htm

木下眞二、高橋香織: 気圧変動の血圧に及ぼす影響
医学のあゆみ.78:23-24.1971より



この日 札幌は晴れていました (2005414)
しかし 10人ほど来た高血圧の患者さんの(最高)血圧は
どの人も いつもより 20mmHg 近く上がっていました
前線をともなう低気圧が札幌に近づき 翌日は雨でした
なお 最低血圧は上がっていませんでした

 天気の良い時には気分が良く、天気の良くない時は気分も良くないものです。したがって、天気と血圧も密接な関係があることが予想されます。北海道大学の定期健康診断で測定した2万人の学生について、天候と血圧の関係について調べてみました。


気圧の前線と血圧の関係

 図1は、春季の13日間にわたって測定した約4000人の男子学生について、調べたものです。検診場である札幌の上空を、気圧の谷を伴なう前線(front)が、しばしば通過しています。

図1 気圧(上段)と血圧(下段:最高血圧: 平均値 ± 標準誤差)

 図1の初めのところで、気圧の谷を伴なう一つの前線が通過しています。図2は、その前後の天気図を示したものです。4月13日21時には検診場である札幌の上空に、前線を伴なう気圧の谷が近づいてきています。翌日の14日9時には、その前線が札幌の上空を通過しています。図1に示すように、それに伴なって、検診時血圧が高くなっています。

図2 気圧の谷を伴なう前線の通過前後の天気図

 15日21時には、前線が太平洋上に去り、代わって高気圧が近づいてきています。16日には、その高気圧が札幌上空を覆っています。図1に示すように、それに伴なって、検診時血圧が低くなってきています。


血圧と検診時気圧の関係

 しかし、検診時の気圧の値そのものと血圧の値とは、かならずしも関係を認めることができませんでした。例えば、図1で、16日と21日は、検診時気圧の絶対値はほぼ同じです。しかし、16日は気圧が登り坂であり、血圧はすでに下がっており、一方、21日は気圧が下り坂であり、血圧は高くなっています。図3は、血圧と検診時の気圧との関係を示したものです。検診時の気圧とは、ほとんど関係が認められませんでした。

図3 血圧と検診時の気圧との関係         図4 血圧と翌日の気圧との関係


血圧と翌日の気圧との関係

 そこで、検診時血圧と、その翌日の気圧との関係を調べてみました。図4に示すように、明らかな逆相関をみました。つまり、その日の気圧でなく、翌日の気圧変動が、すでにその前日の血圧に影響を与えていると考えられました。

 
次の年の健康診断の結果からも、同じような調査結果がみられました。


血圧は低気圧が来る前に上がる

 これらのことから、低気圧がやってくる前の日に、すでに血圧が高くなっていることを示していると思われます。前の日、まだ、そんなに天気がくずれていないうちに、翌日の低気圧の影響をうけて血圧が上がっていると考えられます。

 なお、気圧以外の天候の要素として、気温、湿度、雲量(または雨)との関係を調べましたが、これらと血圧との関係は、まったく見られませんでした。

 (多くの患者さんの血圧を測っていて、いつもの時より高めの傾向がある時は、次の日の天気が下り坂のことが多いようです。一方、いつもより低めの時は、次の日に天気が良くなることが多いようです。気象台の天気予報より、よく当たることが多いような気がします。)


どうして血圧は低気圧が来る前に上がるのか

 一つのメカニズムとして、次のようなことが考えられます。動物には、天候の変動を事前に、本能的に予知できるものが多いようです。まだ天気が良いうちに、嵐の気配を感じて逃げ出す動物がある。嵐が来てからでは遅いわけです。この本能的反応のメカニズムとしては、耳などを介して、わずかの気圧変動を感知する可能性が考えられます。自分では意識しないが、人間にもこの原始的反応が残っていて、(気圧の絶対値ではなく)下がりつつある気圧の変動を感知し、これが不安としてのストレスとなり、自律神経を介して、血圧の上昇を起こす可能性が考えられます。


高血圧患者は低気圧が来る前の日に外出を控える

 高齢で血圧の高い人は、低気圧が来る前の日に、血圧上昇が強く起こり、脳出血発作を起こす危険性が考えられます。まだ、それほど天気がくずれていなくても、このような日には、外出を控えることが望ましいと思います。気圧勾配の下降が脳出血発作を起こしやすいが、その時の気圧の絶対値はむしろ高いという調査報告もあります。

 天候の変動による脳出血発作危険度の予測について、次のページに載せましたので、見てください。 

天候の変動による脳出血発作危険度の予測
気圧と血圧の関係より導いた理論式よ

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天候の変動による脳出血発作危険度の予測

気圧と血圧の関係より導いた理論式より

木下眞二

木下眞二、高橋香織: 最新医学 27:1530-1535、1972 より

http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/he.htm

 

 先に述べたように(「血圧は低気圧が来る前に上がる」)、血圧と気圧の変化とは密接が関係が見られます。しかし、低気圧がやって来て、天気がくずれる時でなく、すでにその前の日に、血圧は上がっているようです。


血圧は低気圧が来る前に上がる

 次の図は、気圧変動と血圧の変動との関係を示しています。上のグラフは、気圧の谷が周期的にやって来る状態をあらわしています。

血圧の変化を示すグラフは、その下の方に示しています。気圧が最も低い谷になる前の時期に、血圧がすでにかなり高くなっています。

気圧がまだそれほど低くなく、天気もそれほど くずれていないうちに、血圧の方はすでにかなり高くなっています。つまり、その日の気圧でなく翌日の気圧と血圧が密接に相関しています。

下の破線で示したように、気圧変動曲線を上下逆にして示すと、血圧の変動曲線は、Ts の時間だけ、前にずれています。 気圧の変動より 血圧の変動の方が、Tsの時間だけ先にやってくるのです。



周期的気圧変動の血圧および脳出血発作に及ぼす影響


脳出血発作の危険度は血圧がピークになる前に高まる

 脳出血発作は、血圧が上昇しつつあるときに起こりやすいことが知られています。しかし、血圧の高さそのものよりも、血圧上昇の勾配と、強く関係しているようです。

通常の血圧と脳最小動脈圧の変動との間に、上の図に示すように、Tc の時間だけ、ずれがあるようです。

 従って、気圧変動と脳出血発作危険度の変動曲線との間には、TsTc の2つの期間を加えた、かなり大きな期間のずれが生じています。

これは、まだ、気圧がそれほど低くなく、天気もそれほど悪くないうちに、脳出血発作の危険性が高まることを示していると思われます。


脳出血発作危険度の予測

 以上のような考察から、気圧の値 Pa の変動から、脳出血発作危険度 を 算出するための理論式を求めたものが、次の数式です。詳細については、この後に掲載してある本文を見てください。



脳出血発作危険度(Q)算出の理論式


 気圧勾配の下降が脳出血発作を起こしやすいが、その時の気圧の絶対値はむしろ高いという調査報告もあります。


従って、見かけ上の天気だけで、このような危険性を予知することは、一般の患者には難しいかもしれません。

このような時には、高血圧で脳出血発作の危険性がある人は、まだ天気がくずれていなくても外出などを控えることが望ましいと思われます。

 この研究調査を行ったのは1972年の頃で、気圧変動のコンピュータ測定などは、まだ、簡単には行うことのできない時代でした。

しかし、現在では、腕時計などに内在させることによって、気圧変動のコンピュータ計算が比較的容易にできるものと思われます。

このような脳出血発作危険度がある一程度以上に高まると、アラームが鳴って、警告を発する。それによって、脳出家血発作を予防できる可能性もあるものと思われます。

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血圧と気圧の影響に関係が有ると考えていたら

木下眞二先生の論文に出合いました。


低気圧が来る事を

事前に予知して前日から血圧を上げている。


20mmHgも差が有った!!


それを考慮して病状判定しているのでしょうか?


低気圧が来る前日に血圧検査をして

高血圧と病名認定されてしまう怖さが有る。


病名を決定する権利を医師は持っている。

それが医師法です。


疑問です?


脳出血発作危険度予測も可能だと言う?

知っていましたか?


血圧の平均を2種類ご説明いたします。血圧の平均といった場合、①年齢別の血圧の平均を示す場合と②上下の血圧の平均を示す場合の2種類があるかと思います。 ①と②の血圧の平均は、全く別の血圧の平均ですので、それぞれの意味するものを解説させていただきます。

年齢別 血圧 平均

血圧の正常値は年齢に関わらず130/85mmHg未満とされていますが、年齢を重ねると誰でも血管が老化していき血圧の平均は上昇していきます。

例えば20歳代の男性の血圧の平均は、118/75mmHgほどの至適血圧ですが、70歳代男性の血圧の平均は147/80mmHgほどとなっています。こういった現実を考えると、年齢別の血圧の平均を把握しておく事も大切かと思います。

血圧 年齢別 平均20歳代30歳代40歳代50歳代60歳代70歳代
男性118/75125/79131/84138/85143/84147/80
女性113/76115/71125/77133/81141/81146/78


上下の血圧の平均(「平均血圧」と呼びます)

上下の血圧の平均を平均血圧と呼び、動脈硬化の進み具合を判定する材料としています。正確な平均血圧は特別な医療機器でしか出せないのですが、簡単な数式でおおよその平均血圧を出して動脈硬化を診断出来ます。

平均血圧は、単純に上の血圧と下の血圧を足して2で割って出した数字ではなく、次の数式によって平均血圧を算出します。

平均血圧=(上の血圧-下の血圧)÷3+下の血圧 平均血圧を90未満にするのが目標です。

例えば160/100の方なら、(160-100)÷3+100=20+100=120となります。120≧90 動脈硬化が進んでいると診断され、平均血圧を90未満になるように指導されます。


この血圧理論によると

年が行くほど高血圧と診断され

抗高血圧剤が処方される。

この薬の副作用は

痴呆・認知症・その他です。

薬の添付書類を熟読が必要です。


添付書類とはこんなもの

http://d.hatena.ne.jp/usausa1975/20130930/p1

















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by biwa9aks | 2014-10-07 00:37  

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